少年野球のユニフォームや道具に関する規格やマナーを詳しく解説

軟式少年野球には、試合上でのルール以外にもユニフォームや試合で使う道具にも色々な規定があります

それらは全日本軟式野球連盟が定めたルールで決められたものなのですが、それをしっかり守らなければ試合に出場できないという場合もあるので、最低限のルールは知っておく必要があります

そこでこの記事ではユニフォームや野球道具など、軟式少年野球をやっていくうえでの試合以外のルールをお伝えします

決して難しかったり面倒なことではなく、ほとんどが常識の範囲内の事ばかりなので、軟式少年野球には試合以外にもこういうルールがあると頭に入れておいてもらえればと思います

少年野球のユニフォームの着用方法や規則

軟式少年野球のユニフォームに関しては、実は意外と細かいルールがあります

その中でも必ず守らなければならない主なものを挙げてみました

※全日本軟式野球連盟のユニフォーム規定

  • チーム内の選手全員が全て同じデザインのユニフォームと帽子を着用
  • 両袖の長さは左右対称ではなく、同じ長さに揃える
  • 左袖に日本語かローマ字でチーム所在地の都道府県名を記載。それ以外の記載は禁止
  • 破れたり裂けたりなど傷んだユニフォームやアンダーシャツの着用禁止
  • 違うユニフォームを着用している選手は試合には出場できない
  • 背中の背番号の大きさは15.2cm以上。最大で縦21cm・横16cm、数字の太さは4cm以内
  • 背番号は監督30番・キャプテン10番・コーチは28番と29番。それ以外の選手は0~99番
  • 背中に選手名を入れる場合、背番号の上にローマ字で姓のみ記載(チーム内に同姓がいる場合はK・TANAKAのように名前の頭文字の記載は可)
  • プロ野球選手によく見られる、すそで足首やストッキングを隠すストレートパンツは禁止

※全日本軟式野球連盟は、ストレートパンツを平成26年に解禁したのですが、現状軟式野球の試合でストレートパンツを履いている姿は一般の軟式野球でたまに見られる程度で、少年野球では見る事はありません

ユニフォームの主な規則は以上のようになっています

野球用具道具の選び方や決まりごと

試合や練習で使う野球道具(バットやグローブなど)は少年野球でも色々な規定はあるのですが、基本的にはスポーツ用品店で少年野球用を購入すれば問題ありません

解らない場合は、スポーツ用品店のスタッフさんに『少年野球用』の商品を教えてもらい、それを購入すれば大丈夫です

少年野球で使う主な道具の規定や規格などは、以下のようになっています

以下で紹介する道具の規定や規格は全日本軟式野球連盟及び連盟支部主催の大会でのものです

地域での普段の練習試合等で必ずこの道具の規定や規格を守りなさいという決まりはありませんが、先々の事を考えて連盟規定の道具を利用しておきましょう

少年野球のボールの規格

軟式球の規格が代わり、少年野球でも2019年度の全日本軟式野球連盟主催の大会から、新規格の軟式球に変更されました(高校生は2018年春、中学生は2018年秋に変更)

A&B号がM号として統一し、C号はJ号となりました

旧軟式球規格

A号 直径72±0.5mm 重さ136±1.8g 反発95±10cm
B号 直径70±0.5mm 重さ135±1.8g 反発95±10cm
C号 直径68±0.5mm 重さ128±1.8g 反発75±10cm

A号(高校生・一般)/B号(中学生)/C号(小学生)

新軟式球規格

新軟式球規格

M号 直径72±0.5mm 重さ138±1.8g 反発80±10cm
J号 直径69±0.5mm 重さ129±1.8g 反発70±10cm

M号(中学・高校生・一般)/J号(小学生)

新規格球では、高校生以上と中学生が同じボールを使う事になり、小学生もC号からJ号に変わった事で、少し大きめのボールになりました

今回の規格変更でボールが硬くなり、より硬式球に近づいたので、将来の軟式から硬式への移行も以前よりスムーズになると思われます

また、硬式球に近づいた事で以前よりボールの弾みは抑えられ、打球のバウンドも低くなります

このようにボールの規格が変わりボールが硬くなった事により、今までよりもボールの飛距離は伸びると言われています

少年野球のバットの規格

軟式少年野球で使うバットは、『J・S・B・B』というマークが記載されている、全日本軟式野球連盟公認のバットしか使用することが出来ません

軟式少年野球用はこの『J・S・B・B』マークの上に「少年軟式用」の記載もあります

これらの記載は、スポーツ用品店で販売されている金属バットであれば、ほとんど記載されています

バットのサイズに関しては、長さが106・7cm以下で最も太い場所の直径が7cm以下という決まりがあり、それ以下であればどんな長さやサイズのバットでも問題ありません

実際に握って軽く振ってみることで、より自分に合うバット選びが出来るので、お子さんと一緒にお店で選べれば一番いいですね

ちなみにバットの色に関しては制限など特にありませんが、基本は単色を使用します。もし単色以外のカラーバットを使用したい場合は、全日本軟式野球連盟から承認を得る必要があります

少年野球のグローブの規格

グローブに関しては細かい規則などは特になく、スポーツ用品店で購入できる軟式少年野球用のグローブの中から好みのものを選んで問題ありません

ただ、投手だけは、ボールの色と混合しないために白色と灰色のグローブの使用が禁止されています

基本的には、少年野球でポジションがしっかりと固定されていなければ『オールラウンド用』のモノを選んでおけば間違いないでしょう(商品タグにオールラウンド用と書いてあるのですぐに解ります)

グローブには内野用・外野用・ファースト用などがありますが、全日本軟式野球連盟では、そのポジションでしか使ってはいけないという規定はありません

外野用で内野を守っても、ファーストミットで外野を守っても問題はありません

ただ、キャッチャーミットだけは、他のポジションでの使用を禁止されています

■ 少年野球のスパイク規定

全日本軟式野球連盟の主催大会では、平成29年までチーム全員がスパイクは同色という決まりがあったのですが、これが廃止となったため、現在は好きな色のスパイクを履けるようになりました

ただ、スパイクは野球専門のスパイクのみが認められているので、他競技のスパイクは当然禁止なのですが、野球用でも怪我の危険性のある鋭い歯のついたスパイクや、先が尖っているスパイクなどは禁止されています

スパイクの種類も紐タイプやマジックテープタイプ、足首の見えるローカットや足首やくるぶしを隠すハイカットなど、色々なタイプのスパイクがあります

どれがいいといいうのはもう完全に好みの問題になってくるので、見て履いてみて選ぶというのがおススメですね

少年野球のヘルメットの着用義務

少年野球でも、バッターと次のバッター、塁上のランナー、ベースコーチはSGマークのついたヘルメットを着用します(SGマーク=製品の安全性に関する基準に合格した商品の証)

ヘルメットは両耳ヘルメットになります

少年野球のキャッチャー防具の規格

キャッチャー用マスクとヘルメットは、打席時のヘルメットと同じくSGマークのついた製品のみ使用することが出来ます

また、レガースやプロテクターなどの防具品も、全日本軟式野球連盟の規定に沿ったものを着用する決まりとなっています

それと、これは強制ではありませんが、試合出場時はなるべくファールカップは着用したほうがいいでしょうね

最後に

軟式少年野球にもユニフォームや道具にいろんなルールや規格があるのを解っていただけましたでしょうか?

ルールや規格をを守るのはもちろん大切なんですが、それと同じようにユニフォームの着こなしや道具を大切に扱うという気持ちも大切です

プロ野球や野球名門校のスカウトの方は、有望選手は野球の実力だけではなく、その辺りもしっかりとチェックされています

その辺は親御さんからお子さんにしっかりと伝えてあげていただけたらなと、この記事を書きながら改めて感じました

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