少年野球の球場の大きさや広さは?球場の寸法や規格を詳しく解説

少年野球の野球場の大きさは、それぞれのレベルやリーグで規格が定められています

少年野球に関しては、全日本学童連盟の規定で、本塁から外野の両翼(レフト・ライト)まで70メートル、センターまで85メートルという大きさが標準として定められています

しかし、野球場以外のグラウンドや河川敷などを使用する場合、本来の球場のような広さが確保できない場合や元々の備え付けの設備が邪魔になったりで、本塁から外野までの70メートル・85メートルの距離をどうしても作れない場合があります

その場合は、そのグラウンドに合わせた『特別グラウンドルール』を適用し、試合を行う事が可能です(ただし内野は規定の広さを確保するのが必須)

『特別グラウンドルール』は、そのグラウンドのホームチームの監督が作成し、試合前に相手チームの監督と審判に了承してもらわなければなりません

ただ、河川敷などの特殊な形態の場所で試合を行う場合、審判がその場所の特徴を考慮した特別グラウンドルールを作成します

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少年野球の球場 内野の寸法

少年野球場の寸法・内野の広さ広さに関する主な規格

■ 投手・捕手のバッテリー間:16m(低学年14m)

■ ホームベースを含む各塁間の距離:23m(低学年21m)

■ 本塁⇒二塁⇒一塁⇒三塁の距離:32m53cm (低学年29m70cm)

■ ダートサークル:直径6m60.5cm

※低学年は小学校1年生から4年生まで

※参考 各リーグの主なグラウンド規格

※参考 各リーグの主なグラウンド規格

■ リトルリーグ

投手・捕手のバッテリー間:14.02m
塁間:18.29m
本塁から外野フェンスまでの距離:60.95m以上

■  ボーイズリーグ

投手・捕手のバッテリー間:15.367m
塁間:22.86m
本塁から外野フェンスまでの距離:規定なし

■  リトルシニア

投手・捕手のバッテリー間:18.44m
塁間:27.43m
本塁から外野フェンスまでの距離:76.199m以上

※リトルシニアの規格は一般軟式や高校野球、プロ野球と同じです

特別グラウンドルールを適用する場合、外野の広さを確保出来なくても、以下で紹介している箇所も含め、内野は規定通りに作る必要があります

少年野球の球場 マウンドの規格

少年野球のマウンドは直径4m57.2cmの円形になっていて(高さは25.4cm以内)その円形のマウンドの中心から少し後方に白いピッチャープレートがあります

ピッチャープレートのサイズは縦13cm・横51cmの超方形でゴムで出来ており、ピッチャープレートから本塁ベースまでの距離は16mです(1~4年生までの低学年は14m)

投手が投げるとき、軸足がプレートにかかっていなければボークを取られてしまうのは少年野球も同じなので、投球動作に入る際は注意しましょう

少年野球の球場 バッターボックスの規格

少年野球のバッターボックスは、縦1m50cm・横40mという形で決まっています

ピッチャーがプレートに軸足がかかっていなければボークを取られるように、バッターはバッターボックスをはみ出して打ってしまうとアウトになってしまうので注意しましょう

本塁ベースは5角形で、縦19cm・横38.1cm、斜めになってる箇所の長さは26.92cmとなっています(本塁ベースは野球場では固定式のものが埋め込まれている場合が多いのですが、その他のグラウンドでは移動式のものを置いて試合を行います)

少年野球の球場 スリーフットラインの規格

本塁から外野まで一直線に引かれているファールライン。そのファールラインの一塁付近に平行して引かれている線を『スリーフットライン』といいます

バッターが1塁方向へ走る際、守備妨害にならないように、ファールラインとスリーフットラインの間を蛇行せずに走ります

もし、このスリーフットラインではなくフェアゾーンを走ってしまい、それが守備の邪魔になってしまった場合、例えそれがわざとでなかったとしても守備妨害を取られてアウトになってしまいます

スリーフットラインを正しく走っていても、そのライン内でゴロを捕球しようとしている野手にぶつかって守備を邪魔してしまった場合は守備妨害でアウトになってしまいます

このような場合は野手を避けてフェアゾーンを走り抜けて一塁に向かっても構いません

少年野球でのスリーフットラインのサイズは、長さ11m50cm (低学年10m50cm)幅は91.4cmとなっています

ちなみにこの画像の一塁ベースのように、三塁ベースもダイヤモンドの内側にベースを置くという決まりがあり、一塁手と三塁手は守備の際にファールラインに足を出して守ることが禁止されています

少年野球の球場 コーチスボックスの規格

コーチボックスは一塁と三塁のファールゾーンにあり、コーチがバッターやランナーに指示を出す場所として作られています

少年野球でのコーチスボックスのサイズは、縦2m54cm・横5m14・5cmで、一塁・三塁共に同じサイズ、ファールラインから3m離れています

コーチスボックスのコーチと選手の接触には注意を

ランナーが一塁と三塁に進塁、あるいは帰塁してきた際に、コーチが選手に触ってしまうと、それが進塁や帰塁に対する手助けと見なされる場合があります

それが審判に認められればランナーはアウトになってしまうので、コーチスボックスに立つコーチは注意が必要です

少年野球の場合、コーチスボックスには選手が立つことがほとんどです
コーチスボックスに立つのはスタメン外の選手か、最後の2人の打者という場合が多いですね
先発の投手と捕手は次の回へ向けた準備があるので、バッテリーがコーチスボックスに立つことはほとんどありません

少年野球の球場 ネクストバッターズサークルの規格

少年野球のネクストバッターサークルは直径1m30cmで、バッターボックスから離れた場所に円形で描かれており、次のバッターがここで打席が回ってくるのを待ちます

バッターボックスからネクストバッターサークルまでの距離の規定はありませんが、ダートサークル(本塁周辺に設けられた円形)の最後部からは9m39.8cm離す必要があります

最後に

以上が少年野球で使用する球場やグラウンドに関する主な寸法や規格となります

少年野球は正式な野球場以外でも様々な場所で試合を行うので、その場に沿ったグラウンドルールはとても重要になってきます

都市化や少子化が進み、野球の出来る環境や野球人口がどんどん減少している昨今の日本ですが、昔ながらの野球場はいつまでも残しておいて欲しいですね

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