1800年代から日本の野球界を牽引してきた慶応大学野球部
早慶戦などもあり、昔から球児の憧れであり続ける慶応大学野球部ですが、この記事では、慶応大学野球部からプロ野球に進んだOBの中から【プロ野球でのキャリアハイ&通算成績】 を基準にベストナインを選出してみました
果たしてどのようなベストナインになったのでしょうか?


慶応大学野球部の歴史と東京六大学野球の主な規約

野球部創部 | 1892(明治25)年 |
チーム成績 | 東京六大学リーグ 優勝39回 全日本大学野球選手権大会 優勝4回 明治神宮野球大会 優勝4回 |
本拠地 | 神奈川県横浜市港北区下田町 |
東京六大学の主な規約
登録選手
1試合のベンチ入り人数は25人。選手以外は部長・監督・助監督・コーチ・マネージャー(記録員)がベンチ入り可能
リーグ戦対戦方式
春秋の年2シーズン制。各シーズン6チーム総当りで計15カード対戦
1カード2戦先勝方式(どちらかが2勝するまでそのカードが続く)2勝で勝ち点1
順位は勝ち点の多い方が上位。勝ち点が同点の場合は勝率で決まる
背番号
各校共通は、監督30番・主将10番・助監督・学生コーチ40・50・51番
その他、各大学の伝統として、早稲田は投手は10番台、正捕手は6番、外野手は20番台、控えの第二捕手は26番。立教は31番まで、明治は高校野球と同じようにレギュラーはポジションの番号を付ける(捕手2・サード5など)などが有名
慶応大学野球部OB プロ野球ベストナイン
1番・セカンド 安藤統男 (1962年 阪神入団)

キャリアハイ | 1970年 試121 率.294 本10 点30 |
通算成績 | 通算:12年 試922 安457 本33 点138 率.221 |
獲得タイトル | ベストナイン:1回 |
2番・レフト 広野功(1965年 中日ドラフト3位)

キャリアハイ | 1966年 試100 率.277 本13 点57 |
通算成績 | 通算:9年 試689 安440 本78 点264 率.239 |
3番・ライト 高橋由伸(1997年 ドラフト1位※逆指名 )

キャリアハイ | 1999年 試118 率.315 本34 点98 |
通算成績 | 通算:18年 試1819 安1753 本321 点986 率.291 |
獲得タイトル | ベストナイン:2回・ゴールデングラブ賞:7回 |
4番・センター 別当薫 (1947年 大阪入団※現阪神)

キャリアハイ | 1950年 試120 率.335 本43 点105 |
通算成績 | 通算:10年 試891 安965 本155 点549 率.302 |
獲得タイトル | MVP:1回・本塁打王:1回・打点王:1回・最多安打:1回 ベストナイン:6回 |
5番・ファースト 中田昌宏 (1957年 阪急入団)

キャリアハイ | 1961年 試138 率.238 本29 点74 |
通算成績 | 通算:12年 試1430 安985 本154 点526 率.235 |
獲得タイトル | 本塁打王:1回 |
6番・キャッチャー 高木大成(1995年 西武ドラフト1位※逆指名)

キャリアハイ | 1998年 試134 率.276 本17 点84 |
通算成績 | 通算:9年 試720 安599 本56 点319 率.263 |
獲得タイトル | ゴールデングラブ賞:2回 |
7番・ショート 山下大輔(1973年 大洋ドラフト1位)

キャリアハイ | 1981年 試130 率.278 本16 点52 |
通算成績 | 通算:14年 試1609 安1378 本129 点455 率.262 |
獲得タイトル | ベストナイン:1回・ゴールデングラブ賞:8回 |
8番・DH 石黒和弘(1964年 ロッテ入団)

キャリアハイ | 1964年 試117 率.256 本13 点37 |
通算成績 | 通算:7年 試529 安334 本42 点128 率.234 |
9番・サード 宇野光雄 (1947年 巨人入団)

キャリアハイ | 1954年 試125 率.291 本7 点56 |
通算成績 | 通算:9年 試633 安604 本30 点292 率.280 |
獲得タイトル | ベストナイン:1回 |
投手 藤田元司(1957年 巨人入団)

キャリアハイ | 1958年 試58 29勝13敗 防.1.53 |
通算成績 | 通算:8年 試364 119勝88敗 防.2.20 |
獲得タイトル | 新人王:1回・MVP:1回・最多勝:1回・最高勝率:1回 ベストナイン:1回 |
慶応大学野球部OB プロ野球での成績で歴代ベストナイン
打 | 守 | 名前 | キャリアハイ&通算成績 |
---|---|---|---|
1 | 二 | 安藤統男 | 1970年 試121 率.294 本10 点30 |
通算:12年 試922 安457 本33 点138 率.221 | |||
2 | 左 | 広野功 | 1966年 試100 率.277 本13 点57 |
通算:9年 試689 安440 本78 点264 率.239 | |||
3 | 右 | 高橋由伸 | 1999年 率.315 本34 点98 |
通算:18年 試1819 安1753 本321 点986 率.291 | |||
4 | 中 | 別当薫 | 1950年 試120 率.335 本43 点105 |
通算:10年 試891 安965 本155 点549 率.302 | |||
5 | 一 | 中田昌宏 | 1961年 試138 率.238 本29 点74 |
通算:12年 試1430 安985 本154 点526 率.235 | |||
6 | 捕 | 高木大成 | 1998年 試134 率.276 本17 点84 |
通算:9年 試720 安599 本56 点319 率.263 | |||
7 | 遊 | 山下大輔 | 1981年 試130 率.278 本16 点52 |
通算:14年 試1609 安1378 本129 点455 率.262 | |||
8 | 指 | 石黒和弘 | 1964年 試117 率.256 本13 点37 |
通算:7年 試529 安334 本42 点128 率.234 | |||
9 | 三 | 宇野光雄 | 1954年 試125 率.291 本7 点56 |
通算:9年 試633 安604 本30 点292 率.280 | |||
★ | 投 | 藤田元司 | 1958年 試58 29勝13敗 防.1.53 |
通算:8年 試364 119勝88敗 防.2.20 |
この10人の選手のうち、ドラフト制以降の選手は半分の5人しかいません
プロ入りの数は早稲田や法政、明治などと大きな差はないのですが、プロ野球での実績はかなり劣っています
入学の難易度が高い事や、実績を残しても大学で野球を辞めて大企業に就職する選手が多いのも原因かもしれません
これも慶応大学というブランドならではですね


慶応大学野球部OB プロ野球ベストナイン その他の有力選手

渡辺泰輔 (1965年 南海入団)
キャリアハイ | 1966年 試42 16勝7敗 防.2.12 |
通算成績 | 通算:8年 試221 54勝58敗 防.3.35 |
山本省吾 (2000年 近鉄ドラフト1位※逆指名)
キャリアハイ | 2008年 試30 10勝6敗 防.3.38 |
通算成績 | 通算:13年 試287 40勝42敗2S 防.4.41 |
福谷浩司 (2012年 中日ドラフト1位)
キャリアハイ | 2014年 試72 2勝4敗 11S 32H 防.1.81 |
通算成績 | 通算:9年 試251 20勝25敗 38S 53H 防.3.65 |
慶応大学野球部OB プロ野球ベストナイン まとめ

学生野球屈指の名門チームである慶応大学野球部ですが、プロ野球に進んだOBの実績だけを見ると、早稲田や法政、明治に比べるとかなり見劣りしてしまいます
特に投手に関しては、ドラフト制以降、二桁勝利を挙げた投手が2008年の山本省吾投手のみという残念な結果になっています
定期的にドラフト1位クラスの投手は出てきているものの、なかなか期待通りの活躍が出来ていません
そう考えると、ドラフトの超目玉だった志村亮投手がもしプロ入りしていたらどんな成績を残していたのか、そんな世界線も見てみたかったなと思ってしまいます