高校野球で数々の歴史を作り、プロ野球にも多くの名選手を送り出したPL学園野球部
そんなPL学園野球部出身のプロ野球選手でベストナインを組んだらどうなるのか?
この記事ではPL学園からプロ野球に進んだ選手の中から『プロ野球での成績』でベストナインを組んでみました
錚々たるメンバーの揃うPL学園野球部OB、どのようなベストナインになったのでしょうか?
PL学園野球部の歴史
野球部創部 | 1956年(昭和31年) |
甲子園初出場 | 春の選抜・1962年(昭和37年)第34回 夏の選手権・1962年(昭和37年)第44回 |
甲子園出場回数 | 春・20回 夏・17回 |
甲子園優勝回数 | 春・3回(1981・1982・1987年)夏・4回(1978・1983・1985・1987年) |
甲子園通算勝利 | 春・48勝 夏・48勝 通算98勝(甲子園歴代3位) |
PL学園野球部OB プロ野球での成績でベストナイン
1番・ショート 松井稼頭央(1993年 西武ドラフト3位)
キャリアハイ | 2002年 試140 率.332 本36 点87 盗33 |
通算成績 | NPB通算:17年 試1913 安2090 本201 点837 盗363 率.291 MLB通算:7年 試630 安615 本32 点211 率.267 盗102 |
獲得タイトル | MVP:1回・盗塁王:3回・最多安打;2回 ベストナイン:7回・ゴールデングラブ:2回 |
- 主な記録
- ベストナイン7年連続受賞:遊撃手の最長記録
- ベストナイン遊撃手で7回受賞:パリーグ最多
- スイッチヒッター初のトリプルスリー達成
- 3割20本20盗塁3回:NPBタイ記録
- 3年連続3割20本20盗塁:NPB史上初
- 初回先頭打者ランニング本塁打:1998年・パリーグ史上初
- 7年連続150安打:NPB史上初
- 5試合連続本塁打:スイッチヒッター史上初
- シーズン88長打:2002年・NPB新記録
2番・セカンド 立浪和義(1987年 中日ドラフト1位)
キャリアハイ | 1996年 試130 率.323 本10 点62 |
通算成績 | 通算:22年 試2586 安2480 本171 点1037 盗135 率.285 |
獲得タイトル | 新人王(1987年)ベストナイン:2回・ゴールデングラブ賞:5回 |
- 主な記録
- NPB史上初・高卒でゴールデングラブ受賞
- NPB史上初の3ポジションでのゴールデングラブ受賞
- NPB歴代最多の487二塁打
- シーズン二塁打30本以上7回:NPB歴代最多
- サヨナラ満塁本塁打2回:NPB最多タイ
- 1試合5安打5回:NPB歴代最多タイ
3番・ライト 福留孝介(1998年 中日ドラフト1位※逆指名)
キャリアハイ | 2003年 試140 率.351 本34 点96 |
通算成績 | NPB18年:試2000 安1951 本285 打1075 率.287 MLB5年:試596 安498 本42 打195 率.258 |
獲得タイトル | MVP:1回・首位打者:2回・最高出塁率:3回 ベストナイン:5回・ゴールデングラブ賞:5回 |
- 主な記録
- 高校生史上最多のドラフト7球団競合
- ナゴヤドームで30本塁打以上打った唯一の中日生え抜き選手
- シーズン186安打:中日球団タイ記録
- 史上最年長で1000四球達成:2021年44歳
- サイクル安打最年長達成者:2016年39歳
- セリーグ最年長サヨナラ本塁打:2019年42歳
- 令和初のサヨナラ本塁打
4番・ファースト 清原和博(1985年 西武ドラフト1位)
キャリアハイ | 1990年 試129 率.307 本37 点94 |
通算成績 | 通算:22年 試2338 安2122 本525 点1530 率.285 |
獲得タイトル | 新人王(1986年)最高出塁率:2回・最多勝利打点:1回 ベストナイン:3回・ゴールデングラブ賞:5回 |
- 主な記録
- 打率・本塁打・打点の高卒新人記録保持者(304・31・78)
- 史上最年少200本塁打達成
- サヨナラヒット20本・サヨナラ本塁打12本はNPB歴代最多
- オールスター最多打点(36)オールスター最多MVP7回
- 西武歴代1位の4番出場:1121試合
- 巨人に移籍した選手で最多本塁打:185本
- 歴代最多被死球:196
- 21年連続2ケタ本塁打:史上最多タイ・新人からは唯一
- NPB史上初の新人から13年連続20本塁打以上
5番・DH 加藤秀司(1968年 阪急ドラフト2位)
キャリアハイ | 1979年 試122 率.364 本35 点104 盗14 |
通算成績 | 通算:19年 試2028 安2055 本347 点1268 盗136 率.285 |
獲得タイトル | MVP:1回・首位打者:2回・打点王:3回・最高出塁率:3回・最多安打:1回 ベストナイン:5回・ダイヤモンドグラブ賞:3回 |
主な記録
犠牲フライ本数NPB歴代2位:105本(1位野村克也・113本)
6番・レフト 新井宏昌 (1974年 南海ドラフト2位)
※キャリアハイは近鉄時代
キャリアハイ | 1987年 試128 率.366 本13 点67 |
通算成績 | 通算18年 試2076 率.291 安2038 本88 点680 |
獲得タイトル | 首位打者:1回・最多安打:1回 ベストナイン:4回・ゴールデングラブ賞:1回 |
主な記録
年間最少三振・6回:パーリーグ史上最多
7番・センター サブロー(1994年 ロッテドラフト1位)
キャリアハイ | 2009年 試119 率.314 本22 点68 |
通算成績 | 通算22年 試1782 率.265 安1363 本127 点655 |
獲得タイトル | ゴールデングラブ賞:2回 |
8番・キャッチャー 福嶋久晃(1966年 大洋ドラフト外)
キャリアハイ | 1976年 試112 率.266 本18 点45 |
通算成績 | 通算19年 試1254 率.239 安702 本107 点370 |
9番・サード 宮本慎也(1994年 ヤクルトドラフト2位※逆指名)
キャリアハイ | 2000年 試136 率.300 本3 点55 |
通算成績 | 通算19年 試2162 率.282 安2133 本62 点578 |
獲得タイトル | ベストナイン:1回・ゴールデングラブ賞:10回 |
- 主な記録
- ゴールデングラブ受賞10回:複数ポジションで10回受賞はセリーグ初
- サードでゴールデングラブ4年連続受賞はセリーグ最長
- ショートで463守備機会で無失策:NPB新記録(後に中日井端が更新)
- サードで257守備機会で無失策:NPB新記録
- サードでの守備率.997:2011年・NPB新記録
- シーズン67犠打:2001年・NPB歴代最多・世界タイ記録
投手 桑田真澄(1985年 巨人ドラフト1位)
キャリアハイ | 1989年 試30 17勝9敗 防.2.60 |
通算成績 | NPB通算:20年 試442 173勝141敗14S 防.3.55 MLB通算:1年 試19 0勝1敗 防.9.43 |
獲得タイトル | MVP:1回・沢村賞:1回・最優秀防御率:1回 最多奪三振:1回・最高勝率:1回 ベストナイン:1回・ゴールデングラブ賞:8回 |
- 主な記録
- ゴールデングラブ8度受賞:西本聖と並ぶ投手最多タイ
- 通算打率216は通算500打席以上の投手の中で歴代最高
以上がPL学園野球部OB、プロ野球での実績ベストナインです
さすがPL学園、凄まじいメンバーですね
ただ、この中で本当に迷ったのが今岡誠選手の扱いです
首位打者と打点王、三度のベストナインを獲得、2005年にはプロ野球歴代3位の147打点を挙げており、このベストナインに入ってないとおかしいくらいの実績なのですが、プロ野球で主に守って来たセカンドとサードには、立浪和義選手と宮本慎也選手という名球会の選手がいてこれも外せない
シーズンでの爆発力は今岡選手が圧倒的なんですが、通算成績などトータルで考えて…という事になりました
しかも、このベストナイン以外にもPL学園にはまだまだ凄い選手がたくさんいますので紹介していきます
PL学園野球部OB 歴代ベストナイン その他の有力選手 投手編
戸田善紀(1963年 阪急入団)
キャリアハイ | 1975年 試26 11勝5敗 防.3.17 |
通算成績 | 通算17年 試332 67勝57敗10S 防.3.71 |
新美敏(1972年 日本ハムドラフト1位)
キャリアハイ | 1973年 試54 12勝13敗 防.3.65 |
通算成績 | 通算14年 試275 35勝52敗6S 防.4.20 |
尾花高夫(1977年 ヤクルトドラフト4位)
キャリアハイ | 1984年 試45 14勝8敗7S 防.3.45 |
通算成績 | 通算14年 試425 112勝135敗29S 防.3.82 |
- 主な記録
- PL学園野球部OB初のプロ野球監督
- プロ入りから2203イニング連続押し出し四球無し:NPB新記録
金石昭人(1978年 広島ドラフト外)
キャリアハイ | 1986年 試26 12勝6敗 防.2.68 |
通算成績 | 通算16年 試329 72勝61敗80S 防.3.38 |
野村弘樹(1987年 横浜大洋ドラフト3位)
キャリアハイ | 1993年 試28 17勝6敗 防.2.51 |
通算成績 | 通算15年 試301 101勝88敗 防.4.01 |
獲得タイトル | 最多勝:1回 |
入来祐作(1996年 巨人ドラフト1位※逆指名)
キャリアハイ | 2001年 試27 13勝4敗1S 防.3.71 |
通算成績 | 通算:9年 試215 35勝35敗3S 防.3.77 |
獲得タイトル | 最高勝率:1回 |
前田健太(2006年 広島ドラフト1位)
キャリアハイ | 2012年 試29 14勝7敗 防.1.53 |
通算成績 | NPB通算:8年 試218 97勝67敗 防.2.39 MLB通算:6年 試135 65勝49敗:6S9H 防.3.87 |
獲得タイトル | 沢村賞:2回・最多勝:2回・最優秀防御率:3回 最多奪三振:2回・ベストナイン:3回・ゴールデングラブ賞:5回 最優秀投手:1回 |
PL学園野球部OB 歴代ベストナイン その他の有力選手 野手編
中塚政幸(1967年 大洋ドラフト2位)
キャリアハイ | 1978年 試124 率.317 本1 点30 |
通算成績 | 通算15年 試1643 率.278 安1440 本61 盗164 点278 |
獲得タイトル | 盗塁王:1回 |
金森栄治 (1981年 西武ドラフト2位)
キャリアハイ | 1985年 試129 率.312 本12 点55 |
通算成績 | 通算15年 試1048 安583 率.256 本27 点239 |
獲得タイトル | ベストナイン:1回・ゴールデングラブ賞:1回 |
吉村禎章(1981年 巨人ドラフト3位)
キャリアハイ | 1987年 試127 率.322 本30 点86 |
通算成績 | 通算17年 試1349 安964 率.296 本149 点534 |
獲得タイトル | ベストナイン:2回 |
小早川毅彦(1983年 広島ドラフト2位)
キャリアハイ | 1987年 試124 率.289 本24 点93 |
通算成績 | 通算16年 試1431 率.273 安1093 本171 点626 |
獲得タイトル | 新人王:1984年・最多勝利打点:1987年 |
片岡篤史(1991年 日本ハムドラフト2位)
キャリアハイ | 1998年 試133 率.300 本17 点83 |
通算成績 | 通算15年 試1569 率.270 安1425 本164 点717 |
獲得タイトル | 最高出塁率:1回・ベストナイン:2回・ゴールデングラブ賞:3回 |
今岡誠(1996年 阪神ドラフト1位※逆指名)
キャリアハイ | 2005年 試146 率.279 本29 点147 |
通算成績 | 通算15年 試1309 率.279 安1284 本122 点594 |
獲得タイトル | 首位打者:1回・打点王:1回 ベストナイン:3回・ゴールデングラブ賞:1回 |
- 主な記録
- シーズン147打点:NPB歴代3位・阪神球団歴代最多
- シーズン初回初球先頭打者本塁打5本:2003年・NPB歴代1位
坪井智哉(1997年 阪神ドラフト4位)
キャリアハイ | 2003年 試123 率.330 本5 点40 盗13 |
通算成績 | 通算14年 試1036 率.292 安976 本32 点265 盗50 |
- 主な記録
- 新人時代の打率327はセリーグの新人で歴代最高打率
- 史上初めて規定打席に到達した新人で併殺打0を達成
- 史上初めてセ・パ1年目で打率3割を記録
今江敏晃(2001年 ロッテドラフト3位)
キャリアハイ | 2010年 試140 率.331 本10 点77 |
通算成績 | 通算18年 試1704 率.283 安1682 本108 点726 |
獲得タイトル | ベストナイン:1回・ゴールデングラブ賞:4回 |
PL学園野球部OB プロ野球での成績でベストナイン
プロ野球に多くの選手を送り出しただけでなく、その選手たちの残した実績も本当に凄いですね
高校野球の名門チームの中でも、甲子園での実績は凄いけどそこからプロに進んだ選手はなぜか活躍できない…なんて言われている高校もありますが、PL学園は見事にそこを両立させています
PL学園野球部OBだけでベストナインを2つ組めそうなくらいの豪華メンバーと実績ですね。もうこんな高校野球部出てこないんじゃないでしょうか
残念ながら2016年の7月で『休部』という形になってしまいましたが、またいつか甲子園であのPL学園のユニフォームを見れる日が来るのを期待しています